第30回 NHKマイルカップ（GⅠ）攻略＆予想｜3歳マイル王決定戦を制すのは？

東京競馬場を舞台に、未来のスターホースが集う「NHKマイルカップ」。今年で30回目を迎える伝統の一戦は、3歳馬にとって初のマイルGⅠタイトルが懸かる大舞台です。
このレースの最大の特徴はスピードと瞬発力、そして展開力の総合力が問われる点。東京芝1600mという舞台は、長い直線を活かせる差し馬に有利と言われながらも、近年はペース次第で先行馬の粘り込みも目立っています。

出走メンバーには、朝日杯FS・ファルコンS・アーリントンCなど、春のマイル戦線で好成績を残してきた有力馬が名を連ねており、ハイレベルな一戦が予想されます。
2025年、マイル王に輝くのはどの馬か。
本ページでは、コース分析・展開予想・AI注目馬・買い目まで、勝負に役立つ情報を徹底網羅してお届けします。

NHKマイルカップ（GⅠ）のレース概要・基本情報

NHKマイルカップは、3歳世代のマイル王を決める一戦。
今年で第30回を迎える節目の開催となり、マイル適性に優れた素質馬たちが集結。将来的にスプリント・マイル路線の主役へと成長していく存在が、このレースから羽ばたくことも多く、注目度の高いGⅠです。

舞台は東京芝1600m（左回り）。スタートから最初のコーナーまで約540mと十分な距離があり、枠順の影響は比較的小さめ。また、直線は約525mと長く、ラストの切れ味が勝敗を分けるカギとなります。

瞬発力に優れた差し馬が優勢になりやすい一方で、ペース次第では先行馬の粘り込みも見られるのが東京マイルの難しさ。
展開・仕掛けのタイミング・成長力――その全てが問われる舞台です。

出走馬一覧と注目馬

枠番	馬番	馬名	性齢	斤量	騎手
1	1	モンドデラモーレ	牡3	57.0kg	戸崎圭太
1	2	ショウナンザナドゥ	牡3	55.0kg	池添謙一
2	3	チェルビアット	牝3	55.0kg	M.ディー
2	4	ヤンキーバローズ	牡3	57.0kg	岩田望来
3	5	ランスオブカオス	牡3	57.0kg	吉村誠之助
3	6	イミグラントソング	牡3	57.0kg	C.ルメール
4	7	トータルクラリティ	牡3	57.0kg	北村友一
4	8	アドマイヤズーム	牡3	57.0kg	川田将雅
5	9	マイネルチケット	牡3	57.0kg	横山武史
5	10	マジックサンズ	牡3	57.0kg	武豊
6	11	パンジャタワー	牡3	57.0kg	松山弘平
6	12	マピュース	牝3	55.0kg	田辺裕信
7	13	ミニトランザット	牡3	57.0kg	鮫島克駿
7	14	ティラトーレ	牝3	55.0kg	木幡巧也
7	15	アルテヴェローチェ	牡3	57.0kg	佐々木大輔
8	16	サトノカルナバル	牡3	57.0kg	D.レーン
8	17	ヴーレヴー	牝3	55.0kg	浜中俊
8	18	コートアリシアン	牝3	55.0kg	菅原明良

AIが注目する馬ランキングTOP3

AIのレース分析とデータ解析により、今年のNHKマイルカップで特に注目すべき馬を3頭ピックアップ。
過去の走破時計・ラップ傾向・東京マイルとの相性を元に算出した数値に基づく客観的な評価です。

1位：イミグラントソング（牡3・美浦・辻哲英厩舎）: 戦績：5戦2勝（GⅡニュージーランドT 1着）
評価：前走のニュージーランドTでは、好位からの競馬で鋭く伸び、1分32秒4の好タイムで勝利。東京芝1600mへの適性も高く、安定した末脚が魅力。
2位：アドマイヤズーム（牡3・栗東・友道康夫厩舎）: 戦績：4戦2勝（GⅠ朝日杯FS 1着、GⅡニュージーランドT 2着）
評価：朝日杯FSを制し、マイルGⅠでの実績は十分。前走のニュージーランドTではイミグラントソングに敗れたが、東京コースでの巻き返しに期待。
3位：ランスオブカオス（牡3・栗東・奥村豊厩舎）: 戦績：4戦2勝（GⅢチャーチルダウンズC 1着、GⅠ朝日杯FS 3着）
評価：前走のチャーチルダウンズCでは、好位からの競馬で勝利。重賞での安定した成績が光る。東京マイルへの対応が鍵となる。

有力馬の過去レース分析と評価

イミグラントソング: 前走：2025年4月12日ニュージーランドT（GⅡ）1着
内容：中団からの競馬で、直線で鋭く伸びて勝利。東京芝1600mでの適性を示した。
評価：安定した末脚が魅力で、東京コースでも好走が期待される。
アドマイヤズーム: 前走：アーリントンC（GⅢ）1着
展開：好位から抜け出し
評価：前走内容は完勝。操縦性が高く展開に左右されにくい点が大きな武器。
ランスオブカオス: 前走：2025年4月5日チャーチルダウンズC（GⅢ）1着
内容：好位からの競馬で、直線で抜け出し勝利。
評価：重賞での安定した成績が光る。東京マイルへの対応が鍵となる。
サトノカルナバル: 前走：2025年2月16日共同通信杯（GⅢ）5着
内容：後方からの競馬で、直線で伸びを欠いた。
評価：短距離での実績があり、距離短縮での巻き返しに期待。
ヤンキーバローズ: 前走：2025年3月22日ファルコンS（GⅢ）1着
内容：中団からの競馬で、直線で鋭く伸びて勝利。
評価：1400mでの実績があり、マイルへの距離延長が課題となる。

東京芝1600mのコース特徴と傾向

東京競馬場の芝1600mは、スタート直後から緩やかな上り坂が続き、最初のコーナーまで約540mという長い直線が特徴です。これにより枠順の有利不利は比較的少なく、ポジション取りの自由度が高いレース展開が可能となります。

また、東京競馬場の最大の特徴といえるのが約525mの長い直線。最後の坂を駆け上がってからの瞬発力勝負になるケースが多く、直線での末脚が鋭い馬、いわゆる「切れる脚」を持つ馬が活躍しやすいコースです。